1個の中性子が、2つの原子に当たって干渉する、というところの話は 不確定性原理の Δx で説明できるのでは?
根っこの話は共通していると思いますが、不確定性原理の Δx は、「測定した時の」x がきっちり定まらない、ということを示しています。
位置を測定する前の飛んでいる中性子は、振幅と広がりを持った(なにやらよくわからない) 「波」 として存在しています。その状態は「波動関数」で書き表されます。
この「波」は、2つの原子に同時に当たり、干渉します。波動関数的には、0.5 個分の振幅を持ち原子 1 に当たった「波 1」と、同じく 0.5 個分の振幅を持ち原子 2 に当たった「波 2」の重ね合わせ 1)波の位相によって、強め合ったり弱めあったりします。であると考えて良いでしょう。
その後、中性子はスクリーンに当たり、位置が「測定」されます。中性子は波動関数の広がりの範囲内のどこかに観測されます。その広がりの範囲が Δx に相当します。
脚注
↑1 | 波の位相によって、強め合ったり弱めあったりします。 |