解答
係数に注意して、生成物の (標準モル生成エンタルピー) の和から、反応物の の和を引けばよい。標準状態で最も安定な単体(この例だと O2(g) など)の生成エンタルピーは 0 であることに注意。
差 Δ は 新しいもの(この場合生成物)から 古いもの(この場合反応物) を引く。
(a)
(b)
どちらの場合も は負の値になっている。これは系から周囲へ熱が流れている(系がエネルギーを失っている)ことを示している。従って、(a), (b)とも反応は発熱的。
目的分子 CH3OH(l) と C2H4(l) の反応式中の係数が 1 なので、反応エンタルピーがそのまま モル燃焼エンタルピー ( 1 mol あたりの燃焼エンタルピー) となる。
燃焼熱は周囲から見た熱の出入りなので、エンタルピーの符号をひっくり返せばよい。
グラム当たりの燃焼熱は、モル質量 (メタノール; 32.04 g mol−1, ヒドラジン; 32.05 g mol−1) で割ればよい。
メタノール
ヒドラジン
以上のように、1 g あたりの燃焼熱は メタノールのほうが大きい。(参考 物質ごとの燃焼熱の違い)