試験について2019(物化II)

2/5 結果を掲示しました。
2/17 追試験の結果を掲示しました。

物理化学II 2019 年度 試験

  • 2020 年 2 月 3 日(月) 10:40 ~ 12:10
    3 番講義室
  • 教科書、ノート、スマホ等の使用禁止
  • 電卓使用可(希望者には貸与)
  • 合格点は下記と合わせ合計 60 点以上
  • まめテストの成績点を加点。ただし出席率 7 割以下の人は(事情がある場合を除き)加点なし
  • 再履修者は昨年分の得点の20%を加点

試験範囲は授業で行ったところ Chap.27, 16, 23(1節のみ), 17, 18 です。
問題の一部は演習問題(現在21問)、確認テストの類題を出題します。

試験結果について

平均点 64.7 点 / 105 点満点

  1. 気体の運動と圧力 (得点率 74%)
    配点 (1),(2) 各8点
    (2)の計算は豆テストのままですが、単位計算が正しく行えていない人がいました。
  2. 分子運動 (得点率 72%)
    配点 (1),(2) 各8点
    (1)で減点されている人は教科書p.1150の図を確認してください。
    (2) 求めた \langle u^2 \rangle が正しければ、運動エネルギーを計算すると覚えているはずの値、\frac{3}{2}k_{\rm B}T になります。
  3. 分配関数 (得点率 51%)
    配点 (1)7点, (2)8点
  4. 用語説明 (得点率 67%)
    配点 各8点 下記は採点の目安
    (1) 巨視的特徴が5点、微視的特徴が3点。巨視的特徴については「流動性」と「圧縮率」で示されることを授業で述べています。
    (2) 並進運動エネルギーは絶対温度に比例(6点), 回転運動や振動運動への言及で+2点
    (3) 式が正しく書かれていれば3点。a, b の説明で4点。臨界点との関連等についての言及で+1点。
  5. 二酸化炭素の相挙動 (得点率58%)
    配点 (1) 6点, (2)(3) 合わせて15点
    (1) 固液共存線が右下がりになるのは(ほぼ)水だけの特徴です。
    (2) 密度からモル体積 \bar{V} を求める式は \bar{V} = M/\rho です。モル体積(1 molあたりの体積)の単位が m3 mol−1 であることを考えれば、式は正しく立てられるはずです。残念ながら逆になっている人が何人かいました。
    194 K の気体の体積は状態方程式から求めることができます。
  6. LJ式の作図(得点率42%)
    配点(1) 9点, (2) 4点
    「定量的」な正確さを求める問題でした。
    r = 0.4 nm のとき u = 0 J, その  \sqrt[6]{2} 倍 (関数電卓なら 2^(1/6) ) ≅ 1.12 倍、0.449 nm のとき u は最小値 −2.0 × 10−21 J となります(ここまでで 6 点)。 形については、何点か r を代入して (例えば r = 0.6 nm のとき、(σ/r) = 2/3 として(関数電卓で) 値を計算) 値を求めれば正確に描くことができます。
    (2) 斥力、引力は ポテンシャルエネルギー u の値(符号)ではなく、傾きで決まります。 f = -\frac{{\rm d}u}{{\rm d}r}

追試験

  • 2020年2月14日(金) 10:40 16:20~ を予定
  • 出席状況が良好で、評価点 45 点以上の人を対象に追試験を行う予定です。(対象者がいない場合は行いません。)
  • 単位認定者も受験できます。(高得点の場合は成績評価を上げます。 原則、本試験と追試験の点数の高いほうを採用します。難易度が異なる場合は追試験の得点に適当な倍率をかけて調整します。)
  • 試験の範囲などは、本試験に同じです。