解答
教科書 p. 736 に示されているように、分配関数 Q の対数の β ( = 1/ kB T )についての微分(の符号を逆にしたもの)が エネルギーの平均値 となる。
... (17.20)
与えられた分配関数中の kB T を β に置き換えて
対数を取る
β で微分するので、β を含む項と β に依存しない項の和の形にする
これを β で微分する。第2項以降は β を含んでいないので(β が変化しても一定値)、β で微分すると 0 になる。
よって 式(17.20) より
となる。N は分子数であり、 n mol の気体の場合、 N = n NA および kB NA = R だから
p. 738 に示されている 三次元の気体の場合には
となるので、2/3 の大きさになっている。
これは分子の「並進の自由度」と関係している。 並進の自由度は 三次元の場合 3、二次元の場合 2 であり、一つの自由度あたり のエネルギーが割り当てられていると考えることができる。