「定温」と「等温」って何が違うんですか?

「定温」と「等温」って何が違うんですか?

同じです。
すみません、私の言い方が揺らいでいるだけです。

あと、「定圧」と「等圧」、
「定積」と「定容」も同義です。

言い訳すると、教科書によって言い方が違うのです。(各教科書の中では統一されているけど。)
マッカーリ・サイモンでは「定温」過程ですが、アトキンスとムーアは「等温」過程。日本化学会編の「標準化学用語辞典」では「等温」変化として出ています。

標準化学用語辞典」が日本における化学用語のスタンダードですので、今後の授業では、「標準化学用語辞典」記載の用語(等温過程)を(できるだけ)使います。
(「等圧過程」「定圧過程」はいずれも「標準化学用語辞典」に載っていますが、[等圧変化→定圧変化]と書かれているので、 「定圧」変化の方が推奨のようですね。)

まとめると、代表的な物理過程は以下の4つです。

  • 等温変化 (isothermal change)
    温度一定の条件のもとで起こる変化。
  • 定圧変化 (isobaric change)
    圧力一定の条件のもとで起こる変化。
  • 定容変化 (isovolumetric change)
    体積が一定に保たれる条件で起こる変化。
  • 断熱変化 (adiabatic change)
    熱の出入りなしに行われる変化。