ワード(数式入力, 数式エディタ)の使い方

数式入力

ワードのメニューから[挿入]-[数式]を選択すると、数式入力モードに入ります。
(ショートカット [Alt]+[Shift]+[=])

数式入力モードでは半角モード(日本語入力をOFF)にしておく必要があります。

数式入力モードで次のように入力してみてください。

¥alpha スペースキー ¥beta スペースキー ¥gamma スペースキー ¥Gamma

ギリシャ文字が表示されるはずです。

また次のように入力すると

¥sqrt(2)
y=3/2
5x^3+2y
v_x^2+v_y^2+v_z^2
y=(3+2a)/4 スペース x
x=cos スペース (¥pi/4) スペース

分数や2乗などが整形された形で表示されたと思います。
数式モード中での改行は[Shift]+[Enter]です。

分数の式を例とすると、

 \displaystyle y = \frac{3+2a}{4}x 

のように表示されているはずです。

メニューからの入力

数式を選択した状態だと、ワードのメニューに[数式ツール]-[デザイン]という項目が現れます。そのメニューから、様々な記号や、複雑な数式を入力することができます。
(メニューから入れればいいのですが、 ¥(円マーク)から始まる表現として、他に ¥int^f_i とか、¥sum、¥partial などがあります。)

[数式ツール]のタブ

2つのモード

2つめの数式を例としますが、

数式には[2次元形式]と[行形式]があり、右下の▽を押すと切り替えることができます。
初期状態は2次元形式です。

また[文中形式]と[独立形式]を切り替えることもできます。
初期状態は[独立形式]ですが、[文中形式]にすることで、本文中で数式やギリシャ文字を表記するのに使うことができます。

複数行にわたる数式

複数行にわたる数式を書く場合は ¥box を使うと良いでしょう。
数式入力モードで

¥box スペース スペース ←(左カーソル)

で複数行入力モードに入ります。(ワードのメニューから[数式ツール]-[デザイン]-[かっこ]-[場合分けと積み重ね(メニューの下の方にある)]からも複数入力モードに入れます。)

 or 

ここで、例えば

y = (x+2)^2 エンターキー
= x^2+4x+4

と入力します。複数行入力モードではエンターキーで改行され、次の行の入力に入ります。

複数行入力モードでは、横方向の位置をそろえることができます。上記の例では、= (イコール) の位置を揃えたいので、各行で = の前にカーソルを合わせ、 & (アンド)を入力します。
(&は画面に表示されません。1 行目の = の前で & を入力、2 行目の = の前で & を入力と、計 2 回 & を入力します。)

すると、下記のように = の位置が揃います。

 レポート中の表記法のルール

レポートや科学論文では表記法のルールがあります。(物理化学実験テキスト p.23 参照)
物理量を表す記号(代数記号を含む)はイタリック(斜体)、
単位はローマン(通常のフォント)で書くことになっています。

v = 0.23 m s−1
M = 24.0 g mol−1

イタリックは文字を選択して ワードのメニューの[ホーム] [ I ] を押すことで切り替えることができます。数式モードで入力した物理量を表す記号も、イタリックにしなくてはなりません。

物理量は SI単位 で表記しなくてはなりません。

数値と単位の間には 半角スペースを入れます。単位が積になっている場合は、間にやはり半角スペースを入れます。

数学記号 (cos, exp, 微分の d など) はイタリックではなく通常のフォントで書きます 1)円周率 π, 自然対数の底 e, 虚数単位 i  も数学記号扱いなので、イタリックでなく通常のフォントで書きます(グリーンブック p.9)。

面倒ですが、科学論文(例 http://pubs.acs.org/doi/abs/10……/jp200103s )を見ると、上記のルールを徹底して守っていることがわかります。

有効数字にも注意を払う必要があります。(物理化学実験テキスト p.39 参照)

割り算を意味する / (スラッシュ) は、1 つの計算単位では 1 回しか使わないことになっています。
これは a / b / c と書くと (a / b) / c なのか a / (b / c) なのかわからなくなってしまうためです。

a / b c と書いてある場合、 (a / b) × ca / (b × c) と 2 通りに読めますが、「スラッシュは 1 回しか使わない」というルールがあるので、 a / (b × c) を意味することになります。(スラッシュはその左側全体を分子に、右側全体を分母にとる。)

よって、表の見出しやグラフの縦軸などに密度を書く場合には、 ρ / g / cm3 とは書かずに、 ρ / g cm−3 と書きます(表の見出しについて)。

(グリーンブック p.7 参照
http://www.nmij.jp/public/repo……df#page=27 )

脚注   [ + ]

1. 円周率 π, 自然対数の底 e, 虚数単位 i  も数学記号扱いなので、イタリックでなく通常のフォントで書きます(グリーンブック p.9)。