クーラー(エアコン)の動作原理について

クーラー(エアコン)の動作原理について、もう一度説明してほしい

冷却効率 c は次のように、低温側から奪う熱と加える仕事の比として定義されています。

  \displaystyle c = \frac{q_{\rm c}}{w}  

カルノーサイクルの考察から、c は低温側と高温側の温度だけで決まり、

  \displaystyle c = \frac{T_{\rm c}}{T_{\rm h}-T_{\rm c}}  

となります。 熱から仕事への変換効率 η との違いに注意してください。

η は 0~1 の間ですが、
c は 0~∞ になります。

授業で見せた動画は下記にあります。

簡単には

  1. 室外機で断熱圧縮(外気温より温度を高くして熱を放出)
  2. 室内機で断熱膨張(室温より温度を低くして熱を吸収)

のサイクルを繰り返しています。

psi(ポンド毎平方インチ)は圧力の単位、ºF は華氏温度で

(840 psi, 70ºF) → (58 bar, 21ºC)
(555 psi, 40ºF) → (38 bar, 4ºC)
(440 psi, 25ºF) → (30 bar, −4ºC)
400 psi → 28 bar
118 psi → 8 bar

ぐらいです。(1 bar はだいたい 1 atm。圧力の単位のページ参照)