どうも,島野です.今回は私の研究室の4年生諸君に,野外で植物を同定し,撮影し,それをホームページ上で公開してもらうことにしました.彼らも自分で調 べれば覚えていくと思いますし,なかなか楽しみです.今回これに携わったのは,久保田瞳美さん,竹内啓太君,畑中利拓君の3名です.私は中身に関しては あっているのかどうか,まだ確かめていません.おいおい見ていこうと思います.では,どうぞ.

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ(シソ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で人里に群生します。ホトケノザによく似ます。茎の上部では葉が密接してつき、暗紅色をおびます。名はオドリコソウに似て小さい からだそうです。*1   
イケメン!
ハタ(ホモサピエンス)
島野研究室の4年生。ちょっとボケている写真ですが、本物はもう少し男前です。(畑中)
シャクナゲ
シャクナゲ(ツツジ科)
シャクナゲと名のつく植物は日本全国に分布します。シャクナゲ(ホンシャクナゲ)は山地に自生する種類です。欧米に渡り改良された園芸品種は総称して西洋 シャクナゲと呼ばれています*2。 写真は松本近郊の玄向寺で撮影しました。玄向寺はシャクナゲで有名です。

スイバ
スイバ(タデ科)
日当たりのよい田畑に生えています。小学生の帰り道でよく食べました。すこし酸い、ので「酸い葉」といいます。この季節は小さいのでイタドリとよく似てい ます。葉の基部がやじり型をしているのが特徴です。(竹内)
オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で道端や畑に多いです。
茎は分枝して横に広がります。葉は卵形で下部のものは対生、上部は互生し、表裏に毛が散生します。花期は3〜4月、花は瑠璃色*3。よくヒメオドリコソウ とともに群生しています。
竹林
松本市玄向寺のうらの竹林。竹林はいつもさわやかな風が吹きぬけますね。
エゾタンポポ
エゾタンポポ(キク科)
カントウタンポポ、カンサイタンポポ、トウカイタン
ポポ,エゾタンポポを総称し、外来種のセイヨウタンポポに対しニホンタンポポと呼ばれます。
エゾタンポポ
エゾタンポポの裏側
ニホンタンポポとセイヨウタンポポを見分けるには、
花の裏側をみて,外片が反り返らないものがニホン
タンポポです。

考え中です.
考え中です。
フクジュソウ
フクジュソウ(キンポウゲ科)
傾向として雪のある場所では融雪期に葉が急に日に当たるために赤褐色になります。写真は融雪が早い場所だったと、考えられます。
スミレ
スミレ(スミレ科)の園芸品種
人家付近から丘陵まで日当たりの良いところに普通に生え、日本全土に分布しています。花は、フランスでは砂糖菓子、日本では食用花葉として、葉は、日本や 中国で野菜として食べられます*4。
オウバイ
オウバイ(モクセイ科)
花が黄色で、ウメに似ていたことから黄梅となりました。東北以南で栽培される落葉小低木で、高さ1〜3mです。茎は緑色で四角ばっています。開花期は葉が 出る前の2〜3月*2。人家の庭でよく見かけました。
セイヨウアブラナ
セイヨウアブラナ(アブラナ科)
種子から油をとるために栽培されています。葉は厚くて黒っぽく、茎や葉が粉白を帯びているのが特徴です。食べられます。
ハコベ
ハコベ(ナデシコ科)
春の七草の一つです。1〜2年草でよく分枝し、茎には片側に1列に毛が生えます。花弁が2裂しているため10弁のように見えます*3。オオイヌノフグリと 共に生えていました。

ウメ
ウメ(バラ科)
園芸上は4系統に分かれ、さらに200〜300品種
あるといわれています。どの品種かは不明です・・・
考え中です。
今後の生長に期待します。

フキ
フキ(キク科)
地下茎で増えます。雌雄異株。雄株は高さ10〜25cmになり、黄白色の頭花を多数つけます。雌株ははじめ密に頭花をつけますが、のちに45cmほどのび ます*3。写真はよくフキノトウと呼ばれる若いフキで、ほろ苦い早春の味として親しまれています。
コブシ
コブシ(モクレン科)
果実がコブ状になることが名の由来です。花は葉よりも早く咲き、枝全体を覆うように開花して見応えがあります*2。写真は浅間温泉街の街路樹を撮影しまし た。
ヤブツバキの園芸品種
ヤブツバキ(ツバキ科)の園芸品種
常緑高木で高さ5〜6mになり、花期は2〜4月。 基準色は赤色の花だが淡紅色や白色の花もあります*2。これも玄向寺で撮影しました。
ナンテン
ナンテン(メギ科)
「難を転じる」ということからナンテンは縁起が良いとされます。
スギナ
スギナ(トクサ科)
根茎から地下茎が直立します。栄養茎「スギナ」は緑色で、輪状に枝を出し、節に退化した鱗片状の葉がつきます。春に淡褐色の胞子茎「ツクシ」をだし、食用 にされます*3。シダ植物です。
フジの実のカラ
フジの実のから(マメ科)
一般にフジと呼ばれているものはノダフジです。花期は5月頃で、長さ1.5〜2cmの蝶形の花が多数まとまり、枝先から長さ20cm〜1mの花房がたれま す。10〜12月に長さ10〜20cmの豆果が熟します。熟して乾燥すると、ひねるように裂けて種子をはじき出します*2。
アケビ
アケビ(アケビ科)
つるを長くのばし、樹木などにからみついて生育します。葉は手のひら形で、小葉は5枚(写真は一枚取れていました)。ある先に淡い紫色の花が葉の脇に数個 まとまってつきます。長楕円形の果実がなり、秋に熟すと自然に果皮が裂けて、甘い果肉が見えます*2。美味しいです。
ヨモギ
ヨモギ(キク科)
若い葉はヨモギ団子などに入れます。みんな大好きです!生長した葉からは裏面の白毛がでて、モグサの原料となります。

関口(山本研)
島野研究室のゼミに参加させてもらっています。ここから、少しですが関口が紹介します。

ノジスミレ(スミレ科)
野原や、市街地の道端や石垣などの日当たりが良いところに生えます。種命のノジ(野路)は生えるところによるものです。*1 花は濃紫色のスミレよりも淡 紫色〜紅紫色までありますが、青みがかったものが多いです。*3  スミレの仲間を見つけると心が和みますよね。

ホトケノザ(シソ科)
名前の由来は、葉が仏像の台座のように見えるからです。花の形がヒメオドリコソウに似ていてます。どちらも筒状の唇形花です。花の2裂したところは花粉を 媒介するハナバチ類の足場になっています。*3

ニホンアマガエル
ニホンアマガエル(アマガエル科)
日本中に分布し、雨の降る前に大きい声でクワッ・クワッ・クワッ・・・と鳴きます。体色を黄緑色から灰色まで変えることができます。写真では枯葉に合わせ た色になってます。冬眠から覚めたばかりでしょうか?
ノボロギク
ノボロギク(キク科)
ヨーロッパ原産で、明治時代に日本に来ました。名前の由来は白い冠毛が「ボロ切れ」のように見えるからです。*1
マツヨイグサsp
マツヨイグサ(アカバナ科)の仲間
写真のように地面に這う葉をロゼット葉と言います。春から芽生える高い位置に葉を形成する植物が生え始めると自らも茎を形成して高さ競争に参加します。太 宰治の「月見草」はオオマツヨイグサではないかと言われています。*3
ノハナショウブ
ノハナショウブ(アヤメ科)
山野の湿原や草原に生え、赤紫色の花を咲かせます。太い中脈が目立ちます。*3 きれいな花を咲かせてくれることを期待しています!!

ヤエムグラ(アカネ科)
葉は6〜8個が輪生しています。茎には4つの稜があります。稜には下向きの刺があり、衣服などにくっつきます。*3 長野県の人はくっつく植物を「バカ」 と呼ぶそうです。長野出身の竹内君はヤエムグラを見つけた際、「バカ、バカ」叫んでました。
参考文献
*1信州の野草  奥原弘人 信濃毎日新聞社  
*2木の名前が分かる事典  成美堂出版
*3野に咲く花  山と渓谷社
*4野草・雑草観察図鑑  成美堂出版
*5日本カエル図鑑 文一総合出版























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