何でこう,忙しいんですかね.web site の更新も,秋以降は佐渡記だけでした.
 で,2007年の後半の出来事を,ダイジェストで更新しようと思います.
 自分のための日記,といった所ですかね.

 そんなことで,少しだけおつきあい下さい(長めだけど).

 ベナン共和国から来るオルーウさんを迎えに成田に.飛行機の到着は翌朝早く.なので前日に成田入りしました.
 で,麻賀多神社(まがた,と読みます)へ.

 知っている人は知っている,日月神示がおろされた天之日津久神社(あまのひつくじんじゃ)がある所です.天 之日津久神社は麻賀多神社の末社だそうです.ここがそう.数年前に焼けてしまったそうですが.残念.

 勉強熱心な竹内君.印旛沼を見ておきたい,とのこと.夕暮れ時.

 食事は成田駅周辺の飲み屋で.で,せっかくなので成田山新勝寺へ.写真は参道での一枚.結構,雰囲気があるとおりです.
 お寺の境内に,すっっっっごくあたる占い師さんがいると聞いて,就職のことで悩んでいた際,来たことがあります.結局あえなかったけど.

 翌日.成田空港の到着ターミナルにて.成田はデカすぎて,航空会社によってターミナルが異なるので,事前に調べておく必要があります.
 

 無事であえました.荷物が多かったので,トランクに全部はいるかどうか,ひやひやしました.
 写真は,新宿の都庁庁舎ビルにて.

 アパートも借りてあり,荷物の搬入もok.細かいことは翌日からにして,とりあえず飲みましょう.
 写真は,いつもの店にて.




で,翌日は,出張で高野山へ.出家するわけではなく,全国のカモシカ保護の会議がこちらで行われるからです.

 会議の時の写真はありません.こちらは,高野山の中心となるお寺,金剛峰寺の庭.
 高野山は空海が開いた山ですね.真言宗です.

 窓越しの景色もすばらしいですね.見学に500円払う必要がありますが,ここまで来たのなら,入らないのは損です.

 写真が前後していますが,会議の時の現地見学会で見た植物を少しだけ.トサノミツ バツツジです. 葉柄長く毛が少ないので,「ただの」ミツバツツジと似ています.うーん,難しいですね.

 こちらはゴヨウツツジ.別名シロヤシオです.太平洋側に分布するツツジですね.これに対してアカヤシオは日本海側の多雪地です.
 後は色々あるんですが,きりがないので.

 空海のお墓がある奥の院への参道からはずれた水辺で,コアカソを発 見.コアカソとクサコアカソは結構似ています.クサコアカソが草本な のに対し,コアカ ソは木本だから分かる,といいますが,小さな個体は難しい.
 葉で見分けましょう.鋸歯が10対までだったらコアカソ.鋸歯が10対から20対 だったらクサコアカソです.

 おっ,シオンですね.中国から観賞用に持ち込まれたものですが,西 日本ではしばしば帰化していて,野生で見ることが出来ます.

 葉はこんな感じ.

 続いて,岡山で開かれる植生学会へ.西へ向かいます.

大会は翌日から.せっかく自腹で休日に参加するのですから(泣),倉敷まで足を伸ばします.

 もちろん遊びや買い物ではありません.
ちょっとはしたけどどこへ行っても植物を見てしまうのは,半分病気です. で,新 種,発見しちゃいました.ハマスゲです.カヤツリグサ科カヤツリグサ 属.信州では見ませんね.

 倉敷は水辺が生かされた美しい町です.

 さて,常緑樹も見ておきましょう.信州じゃなかなか見られませんから.
 こちらはクロガネモチ.モチノキの仲間ですが,実の付き方が房状になっている所がモチノキとの違いです.
 ですから,葉っぱ一枚見せられても分かりません.

 街路樹もついでに.モミジバフウです.国産ではありません.

 さて,植生学会.今回は岡山理科大の波田善夫先生の主催.お世話になりました.

 東京農工大の福嶋先生が学会賞を受賞.

 で,飲み会.このころになって,ようやく私は前日の二日酔いが覚めました.カラオケ屋で飲み過ぎたのがまずかったか な.
 この懇親会の後,岡山駅へバスで帰ったのですが,蛭間君に捕まり,結局 二次会.6人程度で大人の飲みをしました.蛭間君はその後また飲みに行きました が,私は遠慮させてもらいました.蛭間君,無限パワーですね.





と,そんな感じで帰ってきました.
岡山での気温は30度近くあったのに,その後信州松本は急速に秋を深めていくのでありました.

なかなか楽させてもらえないんですよ.
中国の湖北大学のWang教授からお誘いを受けまして,武漢へ.日本語読みすると「ぶかん」,現地発音では「うーはん」

どんな話かというと,Wang先生も中国のブナの調査をしたりしていて,日本でブナの研究をしている私に現地を見せたいと.で,大学で講演したら,現地で の面倒は見るから,ということでした.

そう言うことなら,いくしかないでしょう!

ただし,日本から中国までの飛行機は,自分で,ということです.ちょっとトホホ.

 飛行機は手続きの面倒さ,2時間前にチェックインする面倒さ,狭いシート,身動きがとれない,など苦手です.夜だったら飲んで寝ちゃうんですが,昼間は 仕方ないですね...

 食事は当然中華.ですが,野菜もたっぷりあって,そんなにしつこくないです.

 こちら,ウサギの肉.私がウサギの研究をしたことがあるのを知ってか知らずか...
 うん,普通においしいです.鶏のもも肉のような感じですね.

 ブナ林の現場は三峡ダムの奥なので,三峡ダムも見せられます.一大国家プロジェクトですが,これで沈む歴史遺産のことを考えると,ちょっと複雑な 感じもします.

 三峡ダムにある記念碑なんですが,仕事の詰めが甘い感じがします.ダム自身はしっかり作ってあることと思いますが.

 で,食事.というか飲み.噂には聞いていましたが,もう,連続連続の乾杯カンペイ,と発音します).一応,グラスをからにするのがよいマナーなので, 私でも大変です.

 が,飲み物自体は私に合っていたので助かりました.地元で白酒と書 き,バイチュー,と発音します.蒸留酒で,日本の焼酎にそっくり.度 数は高いですが, 悪酔いしません.
 紹興酒だったらギブアップでしたが.

 さて,ブナ林です.本当は道ばたの雑草とかにも興味があるんですが.
 謎のマメ科.クズよりも少し小さい葉のサイズなんですが...植物誌を買って帰ったので,後で調べます.

 こちらも道ばたの雑草ですが,コミカンソウですね.これは日本にも あります.ちなみにコミカンソウ,私はきちんと見たことがなかったので,初めて見たの が中国,ということになります.

 これこれ,こういう感じが私が求めている中国ですよ.見るもの全てがきれいな町並みじゃあ,来た甲斐がないです.

 車は山をぐんぐん登っていきます.まわりは一面茶畑.こちらのお茶は,日本茶のよ うな感じでいわゆるウーロン茶ではありません.おみやげにもらってきま したが,いけますよ.



で,いよいよブナ林.いや,写真はたくさん撮ったんですが,きりがないので,本当にさわりだけ.


 日本で言うコミヤマカタバミか何かですね同じものは,近縁種か,追々調べましょう.

 で,中国のブナです.Fagus lucida. 日本のブナFagus crenataに非常に似ています.

 違いを挙げるとすれば,ここ.鋸歯がある所ですかね.

 こちらはFagus longipetiolata. 日本のイ ヌブナ Fagus japonicaにそっくりです.

 裏に絹毛がある所も.
イヌブナは,以前の記事で紹介したことがあります.比べてみて下さい.
こちら へどうぞ.そっくりでしょ?

 萌芽する所もイヌブナとそっくり.

五葉松ですね.種は何でしょう?
マツ科マツ属の中には大きく二つのグループがあって,二葉のものと五葉のものがあります.赤松,黒松なんかは二葉.これは,一ヵ所から5本の葉がでている のが分かりますね?

 これ.ウラジロガシそっくりなんですが,違うらしいんです.なんて言ったかな.教わったんだけど.





 そんなこんなで山を下りました.こちら(私と横浜国大の藤原先生)はじっくり見る,Wang先生は速く歩かないと日が暮れる,ということでいやはや大変 でした.

 で,武漢に戻りました.湿度が高いので町はかすんで見えます.

 ホテルの窓から撮影.

 で,ホテルなんですが,5つ星ホテルを用意していただきました.自分で泊まるのは4つ星までですので,初めての経験です.
 世界中,安いホテルは色々ありますが,4つ星くらいだと,英語で全て話が出来るので,とにかく楽.
 ロシア語,ハンガリー語(マジャール語),中国語,ハングルと,覚えていったらきりがありませんからね.

で,大学へ.武漢にはいくつか大学がありますが,我々が呼ばれたのは,湖北大学というところ.湖北は「湖北省」の湖北.現地では「ヒューベイ」と発音しま す.ヒューベイ・ユニバーシティ.

敷地面積は広く,建築物は,右の写真のような近代的なものから,日本で言う「昭和時代」風の建物もあります.



 で,発表当日の会場.上の横断幕に「熱烈歓迎 藤原一繪教授 及 島野光司副教授 来校」とあります.日本で言う,准教授,助教授が中国では副教授ということなんでしょう.

 世界の植生と環境問題について講演される藤原先生.

 会場から質問も出て,熱心な討議がされました.
 私の講演の写真は,私が写真を撮れないので,ありません(笑).

キャンパス内の売店.郵便局や銀行,お酒の売っている売店などもあります.

中国で気をつけることを二つ.
1. 普通にコーヒーを頼むと砂糖入りである
 だから「ブラックで」と頼まないと出てこない.
 写真は北京の空港で頼んだときのレシート.
 「現磨珈琲」と書いてある.
 国内線の機内では,ブラック珈琲はでない.

 なぜなら,インスタント珈琲の粉と,砂糖,ミルクが混ざったものを使っているから.日本のココアみたいな感覚ですね.ホテルも安い所はブラックコーヒー を飲めません.

2. トイレットペーパーを流してはいけない
 写真は武漢の五つ星ホテルなので,多分大丈夫ですが,用を足した紙は,便器の奥にある小さなゴミ入れに入れます.
 全然知らなくて,びっくり.Wang教授に聞くと,「設備が整っていない所では,紙が詰まるから」とか.
 しかし藤原先生に言わせれば「私が初めて中国に来た頃は,トイレの個室に扉もなかった」とのこと.いわく「すごく変わりましたね」と.
 


帰りもまた飛行機.がまんがまん.
...が,やっと日本.うーん,蕎麦良いね.おにぎり良いね.ワカメのみそ汁だね.

 私があちこち出かけていたせいで,オルーウさんの歓迎会,まだしてなかったんです.
 で,やっとパーティをすることが出来ました.学生諸君が片言の英語で日本料理の説明をします.



 11月のはじめ,卒業生が大学に.これは飲まなければなりません.
 一件目は居酒屋.私はスパークリングワインがあったので,ボトルでもらいました.
 写真は2件目のバー.いつもはカウンターでマスターを話しながら飲むんですが,今日は4人という事で,二階のテーブル席です.清水さんが写真を撮ってく れているので,写真には3人しか写っていませんが.
 ここへ来るときは,私はだいたいオーバー・ホルトです.

 Sくん.私の研究室ではありませんでした.山本研の水生昆虫図鑑を熱心に作ってくれているのか彼です.
 当日は,いろいろ楽しく話をさせてもらいました.また懲りずに松本へ来て下さい(笑).ええ,もちろん飲みましょう.

 Sさん.彼女も私の研究室ではありませんでした.で,「東野圭吾ってしってます?」って言うんです.名前は知っているけど,見たことはない,という話を すると,どうやらSさんは,私が東野圭吾に似ている,というんですね.「本屋で東野圭吾の写真を見ると,あ,島野先生だ,っておもうんです」
 うーん,後でネットで調べたんですが,そうですか,似ていますか.

で,この日のトーク,テーマは

男はいかに女性を幸せにするか(笑)

付き合っている女性は「早く結婚してほしい」,「土日はあけてほしい」,「仕事より私」,とか言うんですが,男の立場としては,きちんと職場で認められ て,押しも押されもしない立場にならないと安心して家庭を守れません.

そんなわけで,いろいろすれ違っちゃうんですが,それは相手の女性を思えばこそ,なんですね.

えっ,私? 私はもう結婚とか,家庭とかパス.
だって面倒くさいし.ストレスは大学だけで充分.

*******************

と,激動の10月が終わり,11月,卒業生と飲んだりすると,ようやく余裕が.

卒業生の久保田さんの論文を英語に直して,投稿論文用に準備したりし出しました.



さて,11月も中旬.3年生がネズミによる堅果(どんぐり)の散布,嗜好などを調べているんですが,場所が戸隠神社のそば.行きたいけどお金が...とい うオーラがでまくっていたので,車で連れて行きました.

 紅葉ももう終わりですね.

 戸隠神社中宮.調査現場は少し離れていますので,移動.

 ええとですね,地面にプラスチックのカップが埋めてあり,そこにドングリが入れてあります.で,ドングリに糸が付いていて,糸巻き(ボビン)につながっ ているんです.ネズミがドングリを持っていったあと,糸をたどると,どこまで持っていったかが分かる仕組み.糸巻き法と言います.

  装置の回収は本人に任せておきます.こちらはフロラを担当.クルマバソウで す.アカネ科 葉は6-10枚で全体無毛です.この仲間も色々あって,面倒ですよね.

 コバノフユイチゴです.マルバフユイチゴとも言いますね.フユイチゴは葉の先が尖りますが,こちらは丸い.

 シダはなかなか勉強する所まで行きません.生物科の佐藤先生という専門家がいらっしゃるので,いつでも勉強できるという甘えがあるのかも.
 ですが,これは分かります.ジュウモンジシダ
葉が,十文字型になっていますね?

 これもok.クジャクシダ.園芸ショップでアジアンタム,の名前で この仲間が売られていますね.中心から放射状に葉が広がっていますが,これでいちまいの葉です.この葉の形が,クジャクが羽を広げた所に見立てての名前で す.

 おっ,コタニワタリですね.チャセンシダ科.いいですね.わかりや すいシダ.

 と,まあ,そんな感じで戸隠を後にします.
私もネズミ関連の仕事をしていたので,出来るアドバイス,紹介できる論文など色々ありますが,まずは自分で調べてもらい,スキルを身につけてほしいと思っ ています.意地悪じゃなくて.
 で,別の日.白川郷に 行きました.ゼミで.遊びではありませ ん.伝統的な農村でどのような水田雑草(水湿植物)が見られるか,と いうテーマで す.

 ま,4年生諸君も卒業してしまうとなかなか行く機会もないでしょうから,白川郷に日帰りできる松本にいる今のうちに見ておいてほしい,という感じです.

 いつも「白川郷に行きたい」といっていた4年生の北川さんは,今回,博物館実習中で参加できませんでした(笑).

 こんな感じ.快晴です.

 3年生諸君は授業が重なっているので,本来は不参加.
「授業休んで行っちゃダメですかね?」
「自分で決めれば?」

という風に行っていたのですが,ダマって授業を休んできた,ということ なので一喝し,國頭先生にきちんと授業を休むむね,伝えてこさせました.
 ゼミで出かけるんだから,日頃のサボりとは違うんですが.先が思いやられます.

 水路にコイが.良いですね.

 さて,水田に出てくる植物を見ましょう.ポイントは稲刈りが終わっても水の張ってある田圃を捜すことです(湛水田た んすいでん,といいます).
 まずはこれ,アブノメ.ちっちゃくて地味ですが.
 チョウジタデ.こうやって紅葉しているものが多いです.チョウジタ デは.隣にタマガヤツリが見えますね.

 こちらはカヤツリグサ科のヒナガヤツリ.私は初めて見ました.とっ ても小さいです.

 こちらはヤナギタデ葉を噛むとすごく辛いんです.ぜひやってみて下さい.毒じゃありませんから.ち なみに,「蓼食う虫も好き好き」の蓼(タデ)は,このヤナギタデから 来ています.こんな辛いものを食べる虫もいるんだ,といった所でしょうね.

 アキカラマツです.
 ペンギンの足跡のような形の葉ですが,これは小葉,つまり全体の葉の一部です.
 これもぜひ食べてみましょう.
 強烈に苦いです!
 私に言わせると「アキカラマツ食う虫も...
 そんなのいねえ!!

 ま,そんなんで楽しみながら学んでもらえるとうれしいです.

さて,白川郷に行けなかった北川さん.国営アルプス安曇野公園で,博物館実習をしているはずです.仕事(実習)のじゃまにならないように,のぞいてみま しょう.

右の写真,何処かの農家ではありません.国営公園内の展示施設なんですが,実際に使われていた農家を移築して,当時の暮らしぶりを再現してあります.写真 には写っていませんが,土間やいろりもあります.


縁側に干し柿が.

縄の間に,枝の部分が差し込んであって,うまくとめてあります.解説員の方に,「枝ごと取ったら木が小さくなってしまうのでは?」と聞くと,どうやらこの 作業が,そのまま剪定(せんてい)になっているとのこと.よくできています.
 下に,新聞紙が広げられカキの皮が干してありました.何に使うのかと伺うと,たくあん漬けに一緒につけてるとたくあんに甘みが出るとか.
 勉強になります.ありがとうございました.

 で,北川さんです.仕事していました.じゃましてはいけないと思い,声をかけず通り過ぎたのですが,二度目にあったときに,駆け寄ってきました.
 木の実などの自然のものを部品に使って,人形を作ったりする工作体験があるのですが,この日の仕事は,それを指導できる立場になるための勉強とのこと.
 すっごく楽しそう.
 飲んでるとき以外でこんなに楽しそうな顔をしているのは久しぶりに見ました.
 あ,食べ物の話をしているときも楽しそうだなあ.

 別の日.
 いつものところでワインをがぶり.うちの部屋で参加したのは二人だったので,Hさんが合流.いつもはバイトで忙しい彼女ですが,この日はぽっかり予定が 空いていました.



で,今日のトーク,話題は教育と愛です.

教育には愛が必要とか,そう言うことではありません.

教育も愛も,理屈ではなく実践が大事だと言うことです.

いやー,Hさん,元気元気.私の話なんて,全然聞きません.後ろで天使もあきれています.
 また飲みましょう.


これまた別の日.学生諸君がオルーウさんをアパートに招いて,ホーム・パーティ.

電子レンジとエアコンを同時に回したらブレーカーが落ちたりして大変でしたが.

北川さん,皆さん,ありがとうございました.


よく,ではなく,たまに行く日帰り温泉があります.安曇野は旧堀金村.

で,駐車場にニホンザルを発見.上高地なんかでは見ることがあるんですが,今はかなり人里までおりてきて,リンゴを食べたりしてしまうそうです.

ここのサルは人が近寄れば逃げるので,今のところは安全でしょうか.しかし,餌などを与えると危険です.

さて,12月も半ば.環境マイスターの実習で野尻湖ナウマン象博物館にお邪魔しました.

写真はナウマン象の歯.皆さんが思い浮かべる牙の部分ではなく,臼歯(きゅうし).口に入れたものをすりつぶす奥歯ですね.

発掘のまねごととか,色々したんですが,皆さん熱心だったのは石器づくり.
 どんな石でも良いというわけではないとのこと.今回は加工しやすいサヌカイトという火山岩.讃岐でとれるのでサヌカイトとか.

 で,この大きな石を別の石を打ち付けて砕くんですが,サヌカイトの性質で,写真のように,薄くはがれたりするわけです.

 で,具合の良いのを見つけると.手で持っても安全なように,刃の反対側は安全なように削ります.で,完成.
 紙もすぱっと切れました.しかし,あんまり試し切りしすぎると,切れ味が落ちるとか.

 12月下旬.
 山岳科学総合研究所の今年の打ち上げ.写真右の村上さんは今月いっぱいで退職.今までありがとうございました.写真真ん中は新しくこられる白肌さん.左 は言わずとしれた公文教授.



今年度はまだ続きますし,人生も多分まだ続くのでしょう.

しかし,この一年,無事に過ごせましたし,学びもありました.反省することはもちろん多々ありますが.

そんなことで感謝,です.
ありがとうございました.

皆様も,よいお年をお迎え下さい.


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