伊豆・駿河,富士山を見る旅

UPDATE: 2008年12月20日

生態学会の中部地区会があるので


生態学会の中部地区会があるので,静岡大学に行くことになりました.で,一応,私も総会で話をする必要があったので,会議に遅れるわけにはいかな い.しかし,松本から静岡大学までは,5時間ぐらいを見ておかなければならないんですね.で,どうするかというと,地区会自体は日曜日のお昼からだったん ですが,安全を見て,前の日から静岡に行って,前泊しておこう,ということにしたんです.遅れないように.今回は,そんなことで訪れた,伊豆の国,駿河の 国のお話.例によって,地域のいろいろなものを見ながら,学生諸君と見聞を深めるというのが目標です.

田子の浦

 まずはこちら,田子の浦.

田子の浦にうち出でてみれば白妙の
富士の高嶺に雪は降りつつ

 三十六歌仙のひとり,山部赤人が詠んだ歌ですね.百人一首に収められています.ちなみにこの歌,元の万葉集では次のようになっています.

田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ
富士の高嶺に雪は降りける

ま,どっちでも良いです.いずれにしても,見事な富士山ですね.多分同じような構図で富 士山を見たと思うんですが,現在の田子の浦は,工場でいっぱい.もちろん漁港もありますが. 地元の釣り人は,「何,富士山?ふーん」といった感じでまったく感心なし,といった感じでした.

三島大社

今日の泊まりは当信州大学理学部物質循環学科を卒業した二人の卒業生と会うために沼津なんですが,三島に寄りました.ウナギなぞを食べたりして.冬 は日が短いんですよ.三島大社に寄ったんですが,もう西日が傾いています.ここには大きなキンモクセイがあって,天然記念物になっています.



ここにはシカなんかも居ます.

さて,折角ですので,駿河湾越しの富士山なんぞを見たいと思いまして,ぐるっと回ります.おーっこれこれ,こんなの.素晴らしいですね.



で,大瀬崎(おせさき)という所に来ました.どうやらダイビングのメッカらしく,多くのダイバーがたむろって今した.寒くないのかな.


大瀬崎

本当は,ここには国指定の天然記念物「大瀬崎のビャクシン林」というのがあって,本当はじっくり見たかったんですが,日も暮れてきましたし,風が強 く,猛 烈に寒 くなってきたので,今回は割愛.それでも,シャリンバイやツワブキなんかの海浜植物を確認.ツワブキはちょうど花の時期ですね.ツワブキ,若いやつは食べ られます,フ キと同じように.



シャリンバイ

これ(上)がシャリンバイ


ツワブキ

こちらはツワブキ.葉はテカテカ

赤富士

で,山頂が夕日に染まる富士山.


駿河湾に沈む太陽.いや,現実には太陽が海の中に沈んでいるわけではないですけど...分かりますよね?文学的表現です.


 で,夜は卒業生らと合流.


 佐野君.「沼津で魚料理じゃベタすぎるよな」って気を遣っておしゃれな無国籍料理屋さんに連れてきてくれました.いや,俺,実はサカナ食いたくて沼津に来 たんだ けどなァ...


というわけで,2次会.サカナの喰える店を探します.が...時間が10時過ぎになてしまい,何処もお店は閉まり気味...
 結局,卒業生の二人が電車で帰る時間になってしまい,彼らとはここで解散.一緒にとまる学生諸君らと,
結局サイゼリヤでワイン


しかも11時閉店で追い出されてしまいました
健全な町なんですね,沼津.

 さて,翌日は静岡を目指します.三保の松原が途中にありますので,寄っていきましょう.こんな感じ.






名勝,三保の松原.見事ですね.
そうこうしている間に,うちの研究室のほかの学生諸君と合流.


富士山を遠くに望み,集合写真.


これ,伝説に出てくる,羽衣の松.天女が空から降りてきて,水浴びをするときに羽衣を掛けておいた松の木.本当か!と思いますが,ま,伝説なんです から, 良いじゃないですか.

 で,静岡大学静岡キャンパス.



 今回は,地区会長・静岡大学の増沢先生の趣向で学生諸君のポスター発表に力が入っていまし た.一人3分の時間を与え,全員が全員に聞いてもらう形になっていました.午後2時過ぎから5時過ぎまで,みんなで集まって...いやあ,みんなタフです ねえ.
 大会が終わった後は,増沢先生が気を利かして下さり,ちょっとした食事会を取り持ってくださいました.お気遣い,ありがとうございます.私は夜,帰らな ければならないので,アルコールはとらなかったんですが,増沢先生やお弟子さんの学生諸君も,いい具合のようでした(笑).
 
 私はといえば,結局,夜12時前に松本.少数の学生とちょっと飲もうかと.で,
結局サイゼリヤでワイン
ああ,やっぱりこれが一番落ち着くのかな.うまいんだよね,ベルデッキオ.