横浜国大の頃のOB会

UPDATE: 2009年4月1日

横国のOB会



 2009年は2月の下旬,OB会に出てきました.あ,OB,OG会,ね.

 私は,千葉大で博士号を取得したあと,何処にも行く所が無く,半年研究生をやったあと,いわゆるポスドク(博士号をとったあと,期限付きながら給料 を もらって研究をする仕事)で横浜国大の環境科学研究センターにいました.1997年の10月から2000年の3月いっぱいまで.講師(研究機関研究員)と いう肩書きでした.

 当時の教授は奥田重俊先生,助教授は大野啓一先生でした.当時,植生生態工学講座,とかそんな名前だったと思いますが,奥田・大野研,と読んでお りました.藤原先生らとご縁をいただいたのもこのころです.期限が切れて放り出された私は,そのあと,電力中央研究所の期限付き研究員として拾われること になりまし た(ありがたいことです).

 奥田先生が退官されたあとは,菊池先生が来られ,その菊池先生も退官.現在は大野先生が教授として講座をまとめてらっしゃいま す.そのあとは私が千葉大時代お世話になった,大沢研究室の酒井暁子さんが助教になられたりと,ずいぶん人が動きました.まあ,あれから10年ですから ね.

 論文を書いて業績を上げないことには就職できませんから,あの頃はがんばってましたね.いや,今もがんばっていますが,今は,学生諸君の論文を学 術雑誌に載せられるようにしたりするのが多くて,自分がファーストの論文ってなかなか書けません.あの頃は自分がファーストのものを色々書いていたと言う ことです.

 当時は植物社会学の先生お二人,という所でしたから,植物を覚えようとしたら,あんなに良い環境はなかったんですが,当時は,「そんな暇はなかっ た」んですね(笑).今になって独力で植物を見たり,勉強したりしていますが,なかなか大変.あのとき植物の勉強もしておけばと思うこともありますが, ま,人生ですから,そういうものでしょう.C'est la vie.

 縦につながっていく講座ですから,卒業して,当時お世話になった先生方がいなくなっても,講座は残るわけで,そこはうらやましいです.

 私の現在所属する信州大学理学部は,教員一人一人で研究室.ですから,私が引退してしまったら,私のような植物生態をやる研究室はなくなっちゃう んですよね.私も,大学で訪ねる所(戻ってくる所)がありません.

 まあ,でも,それは先のことです.ですが,帰りの特急あずさで新宿から松本へ帰る際,10年ひと昔といいますから,ちょっと昔のこと,そして ちょっと先のことを考えたりしました.

 あれからもう,10年が経ってしまいました.私がこの大学に勤めるのもあと20年ちょっとですから,あとになって振り返ると,あっという間,と言 うことになるん でしょうね.

これまで得たものもありますし,失ったものもあります.これからもそうでしょう.

 松本に着くと,寒空のなか,いつものBarに向かうのでした.