ええと,2011年,初夏の長野県植物研究会,今年は伊那で行われました.初日は研究発表会,二日目が観察会(フロラ調査).今回もいろいろ見ました.


 浅間一男先生の下伊那の植物の話.

 県の大塚考一先生.シダではなく,ヒメザゼンソウの話でした.

 中山会長.例によって県内植物のよもやま話.
 その他,信大農学部の大窪久美子先生のところの学生の方(大学院生)が発表したりといろいろでした.私も,卒業生の渡辺君のチョウの話をちょっと.詳し いプログラムは以前上げたとおりです. 全体に,時間たりませんでしたね.

 「葉でわかる樹木」の著者,馬場多久男先生.初日の発表会も,翌日の観察会にもご同行いただきました.
 私は実習用に「葉でわかる樹木」を5冊ほど車に積んでいましたので,わがままを言って馬場先生にサインをしていただきました.ミーハーかな(笑).

  で,観察会.まずはヤマザトマムシグサ.だそうです. 私もそういう認識はせず,マムシグサだとしてきたんですが...これ, 種としてはマムシグサ.そのなかの変種でヤマザトマムシグサだと分けるグループなんだそうです.受け売りですが.

 特徴といえば, 仏炎苞と 中の芯が黒紫色とのこと.仏炎苞はこの写真でわかりますね.中の芯は...


 中の芯はこちら.植物学用語では「中の芯」なんて言いませんが,ま,分かりやすく.こちらの写真は,上の仏炎苞(カバー)を持ち上げて撮影しました.

 こちらは結構おなじみ,ヤマサギゴケ.ムラサキサギゴケの変種で茎 が立つもの.

 こちらですが,うーむ,クサフジだそうです.河川の調査で出てくる のは,もっぱら外来種のナヨクサフジばかりですので,見慣れません.見分けるのも, もっぱら花で見分けるもので...自信ありません.

 一応,この仲間は托葉の写真を取っておきます.時間のあるとき,なよクサフジやその他の仲間と比較しておきたいと思います.

 ま,でも,地元でいろんな季節,よく見ている人がそうだというのなら,大抵そうなんですけどね.

  オオヤマフスマ

 コジュズスゲ.雄小穂が小さいです.雌鱗片も小さいので,これが鋭 く長くとがるアオスゲなんかとは違いますね.

 イネ科はドジョウツナギ.私のサイトではおなじみになりつつありま す.お米のような少花が5-6個つながります.

 ええと,わからないと思うんですが,林道から覗いた林の中にカモシカが写っています.

 イネ科,今度はヌカボ.この,頼りなさそうな穂が印象的.

 ヌカボ,アップで見てみましょう.小穂は一小花.ま,そういう分析的な見方より,まず,パッと見の第一印象が大事ですね.

 カンボクの花がいい季節です.対生,単葉,切れ込み,粗い鋸歯.対 生,というのがポイントですが,カエデ科ではありません.湿ったところに生育します.
 花はアジサイのようです.それもそのはず,アジサイやノリウツギなんかと同じユキノシタ科.

 こちらも湿ったところに出ます,こちらはカエデ科でカラコギカエデ. 対生,単葉,切れ込み,粗い鋸歯,というのはカンボクと一緒ですが...
 湿地でカエデといえば,これで決まり.あ,ハナノキは別ですよ.
 そんな話をしていたら,例によって蛭間くんが「クロビイタヤもありますよ」って,そんな稀な例外を挙げていったらきりがないでしょ?

  あ,これ,オレ分かる,アオスゲ...と思いきや,ノゲヌカスゲだ とか.なにー! 雌鱗片の鋭い先端とか,もう完全にアオスゲっぽいんですが...

 このノゲヌカスゲ,アオスゲに似るんですが,こちらのほうが果胞が小さいこと,草の根元の鞘の茶色い部分が長いことが特徴だとか.
 写真は実の方ばかりに気を取られて,根元の茶色い鞘は撮れていません.ま,また今度.

  こちらはマスクサ.たまに見ますね.ヤブスゲもこれに似ますが,マス クサは柱頭が3本,ヤブスゲは2本ということで見分けられます.ま,ルーペが必要です けど.私はルーペを持っていないときは,デジカメ(マクロ)で撮影して,とった画像をその場で拡大,花柱(めしべ)の数を数えたりします.ピントの合う範 囲が狭いので,何枚も写真取ることになりますが.

 チョウ.なんでしょうか.どうやらジャノメチョウ科.で,模様その他から絵合わせで行くと,ヤマキマダラヒカゲサトキマダラヒカゲらしい.それ以上は,この写真では隠れている部分の模様を参 照しないといけないので,厳しいです.
 どちらも,ササやタケが食草のようです.

 こちらは仏炎苞が明るい緑色ですね.種としてはコウライテンナンショウで よさそうです.ただ,これを細かく分けて,キタマムシグサとする人がいるよう で,そう言うの,困るんですよね,生態学者としては.
 仏炎苞の上のフタの部分が山型に盛り上がるのがキタマムシグサだというらしんですが.蛭間君がいろいろ調べてくれました.

 コウライテンナンショウ(キタマムシグサ),中の芯はこんな感じ.色は仏炎苞と同じ明るい緑色.

 サンカクヅル.別名ギョウジャノミズ.関東の森林を見ていた頃は普 通だったんですが,信州に来てからは,(研究対象が変わったこともあってか)あまりこ れに出会いませんでした.
 ヤマブドウはともかく,ノブドウなんかの色んなのを色々見ていたらサンカクヅルの印象が弱くなってきたんですが,久々にサンカクヅルの感覚を取り戻しま した.

 あ,花はないけどササバギンラン

  エゾノタチツボスミレです.いや,教えられたんです が.茎のあるスミレのタイプで,葉は長いハート型で先がくさび形に鋭く尖ります

 葉をアップで見ると,葉柄が顕著なんですが,毛があるのが特徴だとか.

 エゾノタチツボスミレ,花を見ましょう.距は短く白いですね.タチ ツボスミレ,という名前ですが,ただのタチツボスミレは距がこれの倍ぐらい長いですか ら全然 違いますね.

 エゾノタチツボスミレ,花を正面から見ましょう.側弁は有毛です. ですので,ここも写真を撮っておきましょう.

  別のスミレです.アオイスミレ.葉は円腎型と言っていいでしょうか. 黄緑に近い明るい緑色.葉柄の白い毛が目立ちます.葉はやや肉厚ながら柔らかい印象. いや,印象ですが.

 これ,この季節,閉鎖花をつけます.写真の紫色のボールのようなの が閉鎖花.地中というか,土壌層にはもぐらず,土壌層(A層)の上,しかしリター層の 下にこれをつけます.写真はですから,リター層を剥いで撮影しました.
 閉鎖花という名前のとおり,花は開かず,自分の花粉を自分の雌しべでうけて,種子をつけます.

  写真が良くないんですが,ノハラクサフジだそうな.よ くわかんないよね.

 で,例によって托葉を取るんですが,よくわかりません.
 このマメ科の仲間,軽井沢町立植物園に数種類が植わっているので,あそこで色々比べるのがいいかもしれません.久々に行ってみようかな.

 こちらコアジサイ.花はまだ.

 ずっと林道歩きなんですが,湿った立地にさしかかりました.タマアジサイ. 大型の葉をつけます.赤い葉柄に白い毛が目立ちます.葉の表面はざらつきま す.

 湿った立地に生育する植物シリーズ.アカソ.葉は大きく三裂します が,雪国のアカソがこれがハッキリするのに対し,太平洋側のアカソははっきりしないも のもあります.

 これも湿ったところのもの,オニグルミ.アレロパシーを出して,周 りに植物がなくなるとかいう話もありますが,ここではそんなこともなく周りには旺盛に 植物が繁茂していました(笑).

 こちらは明るい林床の植物,イケマ.もっと人里に降りるとガガイモ になりますね.

 ノリウツギ.普通は葉の付き方が対生なんですが,上に向かって伸び る徒長枝なんかでは,三輪生する葉がつきます.で,上下で60度ずつずれて,葉が重な らず光合成のじゃまにならないようになっています.
 うーん,自然って素晴らしい.

 マルバウツギですね.もう少しで花.マルバウツギは,葉柄が短くほ とんど無いこと,ウツギに比べ葉が丸いこと,葉を触るとざらつくことなどが特徴です.

 ウスバシロチョウ.食草はムラサキケマンとされています.他のケマ ン類は食草にならないんでしょうか.

 ヤマハタザオです.花は白.普通のハタザオは黄色い花です.で,ど ちらも葉は茎を抱きますが,ミヤマハタザオは抱きません.

 これね,ヤマハタザオの葉が茎を抱くところ.全体の姿をとった写真だけではなかなかここまで映らないので,全体とは別に写真を撮っておきたいところです ね.

 ま,普通のハタザオは高さが1m近くにもなり,茎は太く,花を沢山付ける(細い棍棒状のサヤを一杯つける)ので花の色を見なくても,見慣れれば分かりま すが.

 クマイチゴです.これが調査地にあると厄介.トゲが強力.私はこれ にコットンのシャツを引っ掛けて破いたことがあります.花のない茎の葉は大きいんです が...

 花が咲く方の茎の葉は小さいです,クマイチゴ.

  おっ,なんだこれ,遠目に見ると葉が輪生していて,ツリガネニンジンかなんかの様に見えるんですが,近づいてみると,葉は分厚く,テカテカ.ベンケイソウ 科ですね.
 で,ミツバベンケイソウとわかった次第.

 ミツバベンケイソウ,ミツバというのは三輪生のことをいうんだと思いますが,信州の野草を見ると,4-5輪生するのが普通のようです.

 ミツバベンケイソウ,もうひとつの特徴は葉の裏が白いこと.バッチリ.以前,上高地で見ました.

 信大農学部(正確には大学院)の学生諸君にこれ何ですか,と聞かれて,私は「多分オトコエシ」と答えて,「あとでチェックしてみてください」という話を したの ですが,ナベナでした(あとから別の人に教わった).
 やられた.ナベナは花の時期に花で覚えてしまうとなかなか葉は印象に残りませんね.注意.

 さてさて...最初遠目にマツカゼソウかと思ったんですが,匂いを嗅いでも,例の,ミカンの匂いがしない.で,みんなでツルキケマンではないかと.他人 の空似です.

 こちらは花があるから間違いないですが,フウロケマン.キケマンや ミヤマキケマンに比べ,一つの花序の中の花の数が数個しか無く,圧倒的に少ないです. 左のツルキケマンと比べると葉の形は全然違いますね.

 ちょっと珍しいでしょうか,ミツモトソウ.バラ科.以前見た時は菅 平だったか...

 ミツバフウロ.完全に三裂しまうわけではなく,切れ込みですね.中 には5裂っぽいのもあります.フウロソウ科.

 ショウマ,と名が付くのをいくつか.まずはこれ,サラシナショウマ. 夏から初秋にかけて試験管ブラシのような白い花をつけます.葉は,見えている部分で 一枚の葉.細かいのは小葉.

 こちらはオオバショウマ.三出複葉.イヌショウマは二回三出複葉で す.このオオバショウマ,葉が楯状だとキケンショウマと言いますが,まあ,いいでしょ う.

 次はこちら,ま,トリアシショウマでいいですかね.アカショウマの変種になっていて,小葉(特に頂小葉)の葉身の基部がハート型なものをトリアシショウ マとしています.微妙なものも多く,「これはアカショウマでいいんでは」と意見もありましょう.私もあんまり分けたくないです.人が「あ,アカショウマだ ね」といったら,うん,とうなずいておくぐらいの感じです.

 こちらはヤグルマソウ.湿った斜面にでます.五裂する葉は大型で, 直径1m近くになります.名前は矢のような小葉が車状に付くから.

 これも「なんですか」って聞かれたんですが,とっさに思い出せなかった.いや,これ,見たことあるんだけど...という感じ.
 で,中山会長に写真を見せてお伺いをたてると,ヤブタバコの仲間だ ろうと.なるほど,そうだそうだ.以前,戸隠神社の奥社の参道で見た.

 セリ科.何だろうと近づきます.シャク?いや,茎に普通に毛があってその分ざらつきます.で,ヤブジラミ.「オヤブジラミじゃないの?」と言われると困 りますが.
 シャクは,葉の付け根の袋状になった部分に毛があるほかは,茎は基本的に無毛.で,日本海側の多雪地に多いですね.

 ブドウ科ですね.ヤマブドウです.

 裏に毛がびっちりあるのが特徴.

  ツルウメモドキでしょ?ええ,まそうなんですが,オニツルウメモドキ. どこが違うかというと...

 葉の裏をめくると脈が浮き出ます.で,オニツルウメモドキは,葉の 裏,基本的に無毛なんですが,春先には毛があったりします.
 そんな時のオニツルウメモドキは毛がカギ状で夏以降にも残るイヌツルウメモドキと似ていたり,迷ったりしますが,春先でも毛がカギ状か,真っ直ぐかで チェックできます.

 ホソエカエデ.ウリハダカエデに似ていますが,葉の各部が鋭いです ね.鋭い三裂.

 で,ホソエカエデ,葉の裏の主脈と側脈の間に,カエルの足のような水掻き状の膜ができます.これがホソエカエデの特徴.

 ヒメスゲ.海岸から高山まで普遍的に分布するとか.

 雌小穂.果胞は潰れずラッキョウ型.雌鱗片は褐色になりますね.

 オサシダ.何が特徴かと言われると困るんですが...

 オサシダ,葉の裏側.私も解説するほどではありませんが,一応記録としてここに載せておきましょう.

 岩に着くシダとしては,こちらの方が一般的でしょうか,イワデンダ.

 こちらは木本,トチノキ

 ウスバサイシンですね.ギフチョウの食草になります.写真では見づ らいですが,右下に花が付いています.萼はメクレ過ぎない形.

 お昼のお弁当を食べた近くにありました,ラショウモンカズラ.今回 のおそろいのお弁当はセブン・イレブンの仁弁当,って言うんですか?和食系の優しい感 じ.汁は漏れたけど(笑).

 ああ,せっかくですから,両方並べてみておきましょう.こちらがササバギンラン. 葉がササのように長くて,葉を真上に伸ばしたら花序を覆って花が見えな くなる感じ.これがササバギンラン.
 
 こちらは,ササバでない普通のギンラン.葉の形,長さが全然違いま すよね.

 お,久々に見ます.ヤマタイミンガサ.別名タイミンガサモドキ.葉は ヤブレガサの様に完全に盾型に付くのではないところがポイントです.
 私が卒業論文で研究を始めた,奥多摩の三頭山にはたくさんありました.

 クリンユキフデですね.

 イネ科は,トポシガラ.コンサルのプロ藤田くんや美術博物館の蛭間 君も頭を捻りましたが,トポシガラです.ノギが開くと,我々が想像するトポシガラのイ メージに近づきますが,熟すまではこんな感じ.
 いや,いいんですよ,ふたりとも.私も分からなくて,川上さんに教えられたんですから.ま,ふたりとも私レベルかな(笑).しかし,すごいな,川上さ ん.

 ヤマオダマキですね.その先は花がないとキバナか,ピンクなのか, ムラサキなのか,わからないですね.
 ま,でも,地元の馬場多久男先生が,「このへんはキバナだね,みんな」というお話をされていました.さすが地元の方です.

 む,アサノハ?いえ,こちら,ミネカエデで良いですかね.左上の葉 はコミネのようにも見えますが,中央右のものはミネカエデに見えます.
 コミネが山地帯,ミネが亜高山帯,普通は.ここの標高はどんなもんなんだろう.

 こちらはアサノハカエデ.葉の表面がちりめん状に縮れます.これは 山地帯.

 お,ホトトギスの仲間ですが,毛が無い.どうやらタマガワホトトギス

 タマガワホトトギス,無毛.普通のホトトギスは茎に上向きの毛が生 えます.ヤマジノホトトギスは茎に下向きの毛が密生します.ヤマホトトギス はやはり下向きの毛なんですがこれがまばらで,無毛なことも.
 ヤマとタマガワが困りますね.ま,花が咲いていればヤマホトトギスは白+紫色,タ マガワホトトギスは黄色,と迷うこと有りませんが.

 ミヤマヤシャブシ.種としてはヤシャブシなんですが...

 葉の裏を見ていただくとわかるように,毛があります.これがミヤマヤャシャブシ.

 私は全然分からないんですが,人にウサギシダだよ,って教わりまし た.よく分かりませんが,とりあえず葉の裏の写真を.

  コガネネコノメ. 花があれば迷わないんですが,毛が 多いのが特徴とか.マルバネコノメも毛があるが少ないらしいです.

 ナツノハナワラビ.フユノハナワラビとはもちろん季節も違うんです が,こちらは葉がスマート.で,定規で引いたようにきれいな葉並び.

 ナツノハナワラビの胞子葉です.まだ未熟ですね.胞子ができると茶色くなります.

 実がなっています,右上.見づらいでしょうけど,レンプクソウ.足 が痛くて,きちんと屈み込めなかったので,こんな写真ですが,勘弁して下さい.

 サンショウですね.花が見えます.

  ヤマウコギですね.花序よりも葉のほうが長い.オカウコ ギはこれがほぼ同長です.

 で,ヤマウコギ,葉の裏に毛がありません.オカウコギはまばらにあります.
 ヒメウコギは栽培ですので,ま,いいでしょう.

 お,オニルリソウ.ムラサキ科.

 ここの毛です.これが外側に長く開出していますね.この感じです,オニルリソウ.

 ヤマニガナでいいですかね.頂小葉が三角形.ムラサキニガナは,典 型的なものは鉾型ですので.
 この間まで勘違いして逆に書いていました.すみません.

 茎に下向きのトゲがあるのでオククルマムグラ

  コチャルメルソウ.花は終わってしまっていました.
 チャルメルソウとコチャルメルソウを比べると,コチャルメルソウは葉が丸い感じ,チャルメルソウは葉がとがる感じです.
 で,私はどっちかちょっと迷ったんですが,皆さんコチャルメルソウにしていました.ま,いいか.

 フシグロセンノウ.ナデシコ科です.茎の,葉の付く部分,節が黒っ ぽくなっていますね,これが名の由来.夏にオレンジ色の花を咲かせます.

 カニツリグサですね.

 ふたたび,ナベナ.今度は背景がくらいところで葉の形がよくわかる かな,と思って取りました.たしかにオトコエシとはちょっと違いそう.いずれにして も,自分の経験数が足りないという感じですね.

 苔類ですね.種までは知りません.


 梅雨の晴れ間というか,晴れてはいないんですが,雨がふらずに助かりました.両手に松葉杖,首からカメラでしたから,カサは持てません.
 今回もいろいろな出会いと発見がありました.ありがたい事です.2011年,次回の長野県植物研究会は9月11,12日の予定.



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