2013年夏の終わり.ちょっと思い立って,山梨県の草原へ.昔スキー場だったところ,NPOの方とかが管理しているところがあるんですね.草原は管理し ないと, 森林へ遷移していってしまいます.森林は森林で重要ですが,草原もあったほうが,いろいろな植物も生育できますし,それを利用するチョウなんかもいられま す.


 以前,10年以上前に来たことがあったんですが,記憶を頼りに,カーナビを頼りに.

 見て行きましょう.まずはノハラアザミ.花がかたまっていくつもつきます.ノアザミは一つだけ.
  霧ヶ峰でも見ます.タチフウロですね.
 
シラヤマギク.

 ヒメトラノオ.紫の花が見事です.

 茎はこんなかんじ.白い毛に覆われます.

 整備された歩道を進みます.

 マツムシソウ.ちょうどいい頃合いでした.

 トダシバですね.

 こちらもトダシバ.
 ハナイカリですね.

  ちょっと写真が小さいんですが,タチコゴメグサ.茎に曲った毛が生えます.葉は無毛で鋸歯が鋭いですね.

ワレモコウ.
 ヤマハギ.葉の先ややや尖ります.

  ヤマアワでいいですね.

ヤマアワ, 葉舌がご覧のように長いのが特徴.

 ヨツバヒヨドリですね.

  ツリガネニンジンです.ツリガネニンジンは,萼裂片に鋸歯があるのに対し,似たフクシマシャジンは萼裂片が全縁

 イネ科はハネガヤ.

ハネガヤは葉舌も葉耳も目立ちません.

 お,ホタルサイコですね.

ホタルサイコのアップ.

葉は茎を抱きますね,ホタルサイコ.

 マルバダケブキ.これはシカが食べないので残りやすいとか.

マルバダケブキ,花のアップ.

 セセリチョウの仲間が来ていました.

 クルマバナですね.萼が赤紫になります.

 クルマバナのアップ.

  ハンゴンソウですね.花はまだでした.

 ヤマハハコの葉の細いタイプでしょう.カワラハハコはもっと線形ですから.

 ヤマナラシ.別名ハコヤナギ.ヤナギ科のハコヤナギ属ですが,日本のポプラですね.

裏には白い毛があります.ヤマナラシでした.

  セイタカトウヒレンですね.つぼみ.

 ただ,霧ヶ峰もそうで,信濃で地元の人達がセイタカトウヒレンだとしているものは,実はシナノトウヒレンだという話もあります.

 茎にヒレがあります,セイタカトウヒレン.シナノトウヒレンと呼ぶべきかもしれませんが.

 下の葉はこんなかんじ.

 タチフウロ.こっちは花がしっかりしているのがありました.右の二つはもう散ってしまいましたが.

 シオガマギクですね. 花を茎の一番先にだけつけるのは変種のトモエシオガマ.

 シモツケソウなんですが,側小葉が見られません.まるで園芸種のキョウガノコのように見えます(笑).

 チダケサシ.葉の先は尖りません.とがるのはハナチダケサシ.

 オオアブラススキ.穂は垂れません.垂れるのはアブラススキ.

 ススキですね.

 コウゾリナ.硬い毛をカミソリになぞらえています.で,カミソリ菜でコウゾリナ.触るとザラザラします.

 ヤマアワの....

 葉舌,長いですね.

 オトギリソウ.

 葉の裏です.オトギリソウ.

 ノハラアザミに吸蜜に来た昆虫.
 ナガマルハナバチに似ています.うーむ難しいな.

 ね.ナガマルハナバチでいいのかな.

 さて,草原から離れて,森林下なんですが,ジンバイソウを発見.根生葉は2枚で縁が波打つ 光沢あり 茎葉は小さい 茎に稜あり

 花はこんな.ジンバイソウ.

ジンバイソウ,根生葉は2枚で縁が波打ちます.茎葉は小さく,茎に稜があります.

 こちらはキオン.

 アキアカネですね.胸の3本ある黒い線のうちの真ん中の黒線が上に行くに従い細くなります.

 シシウド.青空に映えます.
ということで,今回は夏の山梨,草原散歩でした.







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