委員会を済ませて青葉山に向かいます.以前仙台に来たのは,生態学会の時なので,12年ぶりとかそれくらいでしょうか.2002年だったような. |
で,青葉山の東北大植物園. |
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ヒメノキシノブ.ま,取り立てて青葉山まで来て紹介するものでもない気がしますが. |
タマブキ.結構デカイ.関東近辺で見るのは毛が薄い,ウスゲタマブキなん
ですが...
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本家のタマブキは,毛深い.葉の裏は白毛がびっしり. |
テンニンソウ.久しぶりに見ます.これは横になっちゃっているけど. |
セリバオウレンですね. |
お,青葉山といえば,一つはこれ,キッコウハグマ.葉の形が亀甲形です. |
イヌブナ.中間温帯林ですね. |
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ツルリンドウ.赤い実がついて,秋真っ盛り. |
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ミヤマイタチシダです.写真のように,光沢があります.ま,この写真はストロボ炊いているので余計ですが.半常緑. 右奥はサカゲイノデ.(と佐藤先生に教わりました) |
ミヤマイタチシダ,羽軸はわら色で,羽片同士の間が開くのでベニシダに似ますが,最下羽片が長いですね.この写真のところ.ベニシダはこの「ハの字」が 短い. |
裏はマットな感じです,ミヤマイタチシダ. |
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園内は,基本的に山.しかし,ササがないので,いろいろな植物が見られます.素晴らしい. |
サワダツですかね. |
うーんこれ,葉の基部が心形なので,ミヤママタタビかと思ったんですが,どうも違う.まさか,シナサルナシ,キウイフルーツじゃないし. |
葉の裏です.ね,ミヤママタタビの爽やかさが無いですよね. |
続き.固い毛が茎にはえます. |
ね,これなんなんでしょう.東北大出身の永松先生,教えて下さい(笑). |
これは佐藤先生に教えていただきました.キヨタキシダ.比較的南にあるものとのこと. 北はミヤマシダが分布して,もっと北はキタノミヤマシダとのこと.現物を見ていない私は,ただ頷くしかありません. |
ちなみに,キヨタキシダとミヤマシダの雑種がミヤマキヨタキシダで信州のはほとんどこのミヤマキヨタキシダだそうです. |
葉の裏もとっておきましょう,キヨタキシダ. |
庭によく植わるヒイラギナンテンですが,これは野生. |
ハウチワカエデですね.葉柄が葉身の1/2から1/4程度で短い.オオイタヤメイゲツカエデはもっと長いですね. |
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在来のネズミモチですね.日に当てても,葉は透けません. |
ね,ネズミモチ.外来のトウネズミモチは,表脈が透けて見えるので見分けられます. |
いやあ,これ,悩みました.いろんな人に聞いたんですがわからず... |
千葉中央博物館の大野啓一先生に伺うと 「ああ,ヤブデマリじゃん」とのこと. 徒長枝の葉はこんな葉になるんだとか.勉強になりました. |
オンツツジ.植栽. |
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で,委員会とか,その後の飲み会とか,いろいろあって,翌日は発表会. |
場所はここでした.ええと,なんて言ったかな. |
そのまた翌日.前日の懇親会は早々に引き上げ,学生諸君とホテルで部屋飲み.で,会員の皆さんがエクスカーションに行く間,我々も別行動,というか勝手 に海岸植生を見に行きました. |
東日本大震災の影響はすさまじいです.写真は防潮林,防砂林のクロマツですが,ほぼ壊滅. |
防げる津波と防げない津波がありました.今回は防げなかった. |
あたりは荒涼としています. |
そんな中でも,植物たちは命をつないでいます.まずはこれ,クコ.花と実と,両方見られました. |
ウシノケグサ.イネ科. |
砂浜には,ケカモノハシ. |
花穂のアップ.たくましいですね. |
おなじみハマヒルガオに... |
ハマニガナ. |
葉の幅の細いコウボウシバと... |
葉の広いコウボウムギ.花序があればまた違いが分かるんですが,今回は葉の幅.私はスケール代わりに,よく植物を自分の手で持って写真を撮ります.です ので,これも,「手が写っちゃった」ではなく,手を入れているんです. |
ああ,Hくんに教えてもらった外来種,オニハマダイコン.アブラナ科. |
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イネ科,ハマニンニク. |
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というわけで,東北,仙台の自然を満喫しました. 厳しい現状もありますが,少しずつ皆さんが元の生活,新しい生活に付いて行ってもらったらと思います. そして自然のたくましさを改めて知りました.彼らのように頑張っていきましょうか.「花は咲く」ですね. |