これ,全然種名がわからなくて,カモシカ保護会議でお会いした新潟大の森田先生に伺ったら,なんとお調べいただいて,ホクロクトウヒレンと知ります.花 の時期を待っていまいた. |
直江津のスーパーで買物なんかをしながら(新潟県に来てから信州りんご買ったり(笑)),やっとこさ船に乗り込みます. 直江津から佐渡の小木港へは3時間弱.ま,のんびりしますか.いい時間になったら,酎ハイとか飲んじゃってもいいし.あ,車の運転が無いので(笑).嫁 におまかせ. |
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で,どこへ出かけるかというと,海浜.この年,2013年は,4年生のH田君が能登の海浜植生の研究をしていることもあり,海岸植物づくしでした. まずはこれ,ケカモノハシ. |
花はもう終わってしまっています,ハマゴウ. |
おなじみハマヒルガオ. |
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ハマニガナはまだ咲いていてくれました. |
キク科,ネコノシタ.葉を触るとざらつきます.ね,この触感が猫の舌にナメられたような感じということで,ネコノシタ. |
海に出るけど,カワラヨモギ. |
コウボウシバに,右はスナビキソウですね.
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や,なんだこれ.見慣れないキク科.これは写真を色々とってあとで調べることに. すると嫁の実家にお父さま所蔵の保育社図鑑が揃っており(!),私より先に,嫁が「ハマベノギク!」と発見(笑). |
どうも調べると,ハマベノギクは富山以西の分布になっていて,佐渡はおろか,新潟県にも分布が報告されていません. |
「島野ほか(2014)新潟県佐渡市におけるハマベノギク Heteropappus hispidus subsp. arenarius の新産地」 あ,ファーストの島野は私じゃなく嫁です.もうすぐ,ネット,CINIIなんかから読めるようになります. 冠毛がすごいですね.それと葉が小さいへら形で,縁に外向きの毛がある,茎が寝る,といったことが特徴. |
ミヤコグサですね.在来のものでしょう.全体に毛がありません. 外来のセイヨウミヤコグサは茎や葉に毛があるとのこと.全国に広まりつつあるということでちょっと心配. |
ちょっと高いところは,一面チガヤ.能登半島でも同じような景観でした. |
お,グミですね. |
アキグミでした.ナツグミと違い,花柄は短く実は垂れません.ナツグミは花柄が長く,実がたれます. 花,実があればいいんですが,葉だけだと,見慣れる必要がありますね. |
いやあ,ハマベノギクの発見といい,良い海岸植物散歩でした. 海を離れて,度津神社へ.佐渡国,一宮.こちらにこさせていただいた御縁に感謝. |
ここ,神社の脇の庭のようなところが,ちょっとした植物園(というと大げさかな)になっています.拝見. まずはこれ,マルバシャリンバイ.確かに丸いです.シャリンバイの変種とのこと. |
ヒメアオキも植わっています.アオキに比べ葉が細長い.雪国の分布. |
それから,ハイビャクシン. |
ハイネズ.先ほどのハイビャクシンに似ていますが,こちらはネズ(ネズミサシ)系なので,葉のつき方なんかは,ネズミサシです. |
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これは園芸植物,シュウメイギク. |
ナギイカダ.これもハナイカダと同じように,葉の上に花が咲き実がつきます.昔,東京の実家に植わってたな. |
コハマナスとのこと.何だそれ,と思って調べると,ハマナスとノイバラの交雑種とのこと.へえ,そんなのがあるんですね.今度,花も見たいな. |
そんな感じで神社を後に.車で小佐渡をグルっと回ったりしました.道が細くて大変ですけど,ちょっとした非日常,楽しみました. ハマベノギクの報告書を書くんだから出張にすればよかったという気もしますが,まさかそんなことになるとは思っていませんでした. という訳で今回も色々出会いと発見がありました. ありがとうございます. |