フゲンゾウ(普賢象) バラ科 互生単葉、花弁が何枚も重なっているのが特徴。八重桜の一種。 名前の由来は、花の中央から伸びた2本のおしべ(退化して小さい葉っぱになっている)が、普賢菩薩の乗る普賢象の鼻に似ているからだそう。 桜の花の塩漬けとして加工されるのはこのフゲンゾウが多い。 |
ユキヤナギ(雪柳) バラ科 互生単葉、柳のように細長い葉と、雪の積もったように見える小さな白い花弁が特徴で、これが和名の由来である。 原産地の中国では噴雪花と呼ばれる。 お米のようにみえるので、小米花〈コゴメバナ〉とも。花の時期は4月ころ。 |
ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科 互生単葉、20個ほどの花が枝先に固まってつく。 春先(3月頃)に花が開き始めると、沈香のよう、といわれるいい香りがします。名前の由来は、「沈香のような香りがし、丁子(クローブ)のような花をつけ る」ことから。 原産は中国で、中国での呼び名は瑞香。室町時代に渡来した。葉の形が月桂樹に似ていることから、学名には名前に月桂樹の意味を持つギリシア神話の女神、ダ フネの名がつけられた。(学名:Daphne odora) |
フジ(藤) マメ科 奇数羽状複葉、つる性植物。開花期は4〜5月。 日本原産で、ノダフジともよばれる。これは藤の名所として有名な大阪市福島区野田の地名にちなんでいる。 「藤色」という色があるように、うつくしい薄紫色の花弁が長くしだれている。この花を天ぷらにして食べることもあるそう。つるの部分は工芸の材料として使 われる。 |
サツキツツジ(皐月躑躅) ツツジ科 互生単葉、5枚の合弁花。濃いピンクのものがポピュラーですが、白や朱色もある。半常緑低木。葉には毛が生えている。 サツキツツジともサツキともいうが、名前の由来は旧暦の5月(皐月 )である6月頃に花が咲くことから。他のツツジの仲間は5月頃に開花するものが多い。 |
ゼニアオイ(銭葵) アオイ科 互生、合弁花。葉には鋸歯がある。赤紫色の花に濃い色の筋が入る。背丈が大きく成長するが、木化しないため草本である。 日本には江戸時代に薬草として渡来。生薬名を錦葵葉(きんきよう)、錦葵花(きんきか)といい、のどの痛みや下痢止めの薬となる。 名前の由来は、花の大きさが昔のお金、一文銭に似ていたことから。 |
アジサイ(紫陽花) ユキノシタ科 対生単葉、花弁のように見える部分はガクで、花は真ん中の丸い部分。このガクじゃ、土が酸性だと青っぽく、アルカリ性だと赤っぽくなる。梅雨の6,7月頃 が開花期。 上の写真は西洋アジサイ、原種は日本のガクアジサイであり、そこから改良されていったとされています。 ガクアジサイ↓ 周りにだけガクが広がっています。 アジサイはもともと「あずさい」と呼ばれていました。漢字では「集真藍」確かに青い色の花は藍染の布のように鮮やか。 |
ヤマグワ(山桑) クワ科 互生単葉、葉には荒い鋸歯。落葉高木。 蚕をはじめ、蛾の仲間(アメリカシロヒトリ、クワエダシャクなど)の食草となる。木の下に行くときにはご注意を。 春に花が咲き、夏になると実がつく。 果実は熟すと赤から赤紫色に変わりキイチゴのような見た目、味になる。ポリフェノールたっぷり。 |