これまでのすべての計算において、反応は一定温度で起こると仮定してきたので、熱として放出されるエネルギーは外界によって吸収される。しかし、反応が断熱条件で起こると仮定すると、熱として解放されるすべてのエネルギーは系内にとどまることになる。この場合には、系の温度が上昇し、その最終温度を断熱炎色温度という。この温度を推定する比較的簡単な方法は、反応が反応物の初期温度で起こると仮定して、量 ΔrH° によって生成物の温度が何度上昇するかを決定するやり方である。初期温度 298 K で 1 mol のCH4(g) が 2 mol の O2(g) 内で燃えた場合の断熱炎色温度を計算せよ。下記の情報を用いよ。
の標準反応エンタルピーは 298 K で −802.2 kJ定圧熱容量