レポート作成時に使うワードやエクセルのTIPS(小技集)です。
エクセルの基本的な使い方はこちらを参照。
範囲を一気に指定する(Excel)
エクセルで演算を行うときに、縦に並んだ大量のセルを範囲指定したいときがあります。
カーソルキー(矢印キー)や[End]キー(カーソルキーの上にある)、シフトキー[Shift]を使うと、簡単に範囲指定できます。
- カーソルキー(矢印キー)の↑↓←→で、指定セルを移動させることができる
- シフトキーを押しながらカーソルキーを押すと、指定範囲を広げることができます。
- [End]キー(カーソルキーの上にある)を押してからカーソルキーを押すと、データの入力されている最後のセルまで一気に移動します。
- シフトキーを押しながら、[End]キーを押し、カーソルキーを押すと、データの入力されている最後のセルまで一気に範囲指定できます。 ([Ctrl]+[Shift]+カーソルキーでもできる)
ギリシャ文字の入力法(Word)
方法1 数式入力を使う
ワードの数式入力モードを使う方法です。こちらを参照。
方法2 [Symbol]フォントを使う
半角のアルファベットを入力し、フォントを[Symbol]に指定すると、ギリシャ文字が表示できます。
文字の対応はギリシャ文字のページを参照してください。
画面のコピーを取る(Windows)
プリントスクリーンキー[Print Scr] (カーソルキーの上の方にあることが多い) を押すと、画面のコピーを取ることができます。
オルトキー[Alt]と[Print Scr]を同時に押すと、選択されているウィンドウだけのコピーを取ることができます。
コピーを取った後は、適当なグラフィックソフト(例えば[スタートボタン]-[アクセサリ]-[ペイント]など)で「貼り付け」て(Ctrl+V)セーブすれば、グラフィックファイルとして扱えます。またワードに直接「貼り付け」ることもできます。
LabVIEW等のソフトウェアのレポートを書くときに活用できるでしょう。
(解像度が悪いので、エクセルのグラフなどをこの方法で貼り付けるのは避けてください。)
その他の特殊文字の入力(Word)
文字 | 備考 | ワードでの入力法 |
Å | オングストローム (通常はSI単位系のnmを使う 1 Å = 0.1 nm) |
半角入力モードで Ctrl+@(同時押し)のあと Shift+A(同時押し) |
ü | du Noüyのü(uウムラウト) | 半角入力モードで Ctrl+: (コロン、同時押し)のあとu |
- 上記の方法はマイクロソフトワードでのみ可能です。
- [挿入]-[記号と特殊文字]から入力した方がわかりやすいかもしれません。[挿入]-[記号と特殊文字]で出てくる[記号と特殊文字]ウィンドウで、フォントを[(英数字用のフォント)]にすると、[種類]→[ラテン 1補助]のあたりに、Å とか ü とかがありますので、挿入したい文字をダブルクリックします。
直線近似以外の近似曲線作成(Excel)
直線(ax+b)による最小2乗法近似は intercept 関数と slope 関数を使って行うことができます(参照)。
次の関数による近似は、エクセル上のグラフを選択した状態でメニューから
[グラフ]-[近似曲線の追加] を選択することで行えます。
- 線形近似 (a x +b) (切片b を固定することが可能)
- 対数近似 (a ln(x )+b)
- 多項式(n 次式)近似 (a x2 +b x + c; 次数= 2 のとき) 次数(n)は指定可能
- 累乗近似 (a xb)
- 指数近似 (a ebx)
- 移動平均 (スムージング)
最小 2 乗法の結果(上記の a や b )の値を知りたいときは、[グラフ]-[近似曲線の追加]で出てくるウィンドウから[オプション]タブを選び、[グラフに数式を表示する]をチェックすると、グラフ上に近似曲線の数値入りの式が表示されます。
このとき、表示上の有効数字が不足していることがよくあります(y=1E06x+0.123など。1E06というのは1×106 の意。1では桁が不足でもっと正確な値を得たい)。
そのような場合、「グラフ上の近似曲線の式」をダブルクリックし、[データラベルの書式設定]というウィンドウを表示させます。(クリック位置が少しでもずれていると[プロットエリアの書式設定]ウィンドウが開くので注意)
[データラベルの書式設定]ウィンドウ中に[表示形式]というタブがあります。通常は[標準]が選ばれているので、これを[数値]に直し、[小数点以下の桁数]を好みの桁数に直します。(エクセルの有効桁数は15桁で、それ以降の数字は0と表示されます。)
<Office2010> [グラフツール](グラフ選択時のみメニューに現れる)-[レイアウト]-[近似曲線]に移動。
より複雑な関数による近似は、エクセルの[ソルバー]機能を使って行うことができます。