気体の GP 依存性のグラフ、臨界点近くになったら急に傾き変わってませんか?

気体の GP 依存性のグラフ、臨界点近くになったら急に傾き変わってませんか?

授業では少し説明を飛ばしてしまいました。

教科書p.977 の (b) と (c) に相当する話ですね。
このグラフの傾きは、系のモル体積と対応しています。

  \displaystyle \left(\frac{\partial \bar{G}}{\partial P}\right)_T = \bar{V}  

気体のモル体積は、臨界温度に近づくにつれ急速に減少します。
液体のモル体積は、臨界温度に近づくにつれ次第に増加します。
臨界温度では両者のモル体積は一致します。

モル体積の変化については、問題23-13を参照してください。

下図はメタノールの共存する気相と液相の密度変化です。
縦軸(密度)の逆数がモル体積になります。

メタノールの共存する液相と気相の密度
メタノールの共存する液相と気相の密度