GP 依存性のグラフ、温度が上がるにつれ 液体の傾きが大きくなるのはわかるが、気体の傾きが緩やかになるのはなぜ?

P 依存性のグラフ、温度が上がるにつれ 液体の G が急になるのはわかるが、気体の G が緩やかになるのはなぜ?

教科書 p.977 のあたりですね。

既に学んだように、このグラフの傾きは

  \displaystyle \left(\frac{\partial G}{\partial P}\right)_T = V   ... (22.30)

系の体積 に依存しています。

温度が上がるにつれ、液体の体積は熱膨張のために大きくなります。
よってグラフの傾きも大きくなっていきます。

気体も温度が上がると膨張するのですが、このグラフは液体と気体の境界付近、
すなわち相図における気液境界線に沿った変化を表しています。

よって気体の場合、温度上昇による膨張以上に圧力による収縮の方が効いて、
温度上昇とともに気体の V は小さくなるのです。

問題23-13に良い計算例があります。