チャート砕屑岩シーケンス

付加体は、遠洋域の大洋底で海洋プレートの上に堆積した岩石(珪質粘土岩・チャート)、海溝外側の半遠洋域で堆積した岩石(凝灰質シルト岩・珪質泥岩・泥岩)、海溝で堆積した岩石(砂岩・泥岩・礫岩)によって構成されています。

これらの岩石からなる地層は、多くの場合、海洋プレートが海溝で沈み込む際に変形してバラバラ(→混在岩)になっていますが、堆積当時の層序が保存されていることもあります。その層序は、下の図のように、下位から、遠洋性堆積物の珪質粘土岩・チャート、半遠洋性堆積物の凝灰質シルト岩・珪質泥岩・泥岩、海溝堆積物の砂岩・泥岩(礫岩を含む)の順に重なるものです。

この層序は、海洋プレートが、地層を堆積させつつ大洋底から大陸に向かって移動していったようすを物語っています。

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