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1.授業の狙い 地学概論Iで学んだ地球の歴史を基礎にして,この講義では現在の地球の姿を学習する.地学概論IとIIを履修することによって,地球科学の全般をカバーすることになる. 2.授業の概要 次の3つの点の理解に重点をおいて授業を進める.(i)地球の内部構造(その成因,それぞれの層の特徴など).(ii)地球内部の活動とそれによって生じる現象(地球磁場,マントル対流,プレート運動,地震発生,地殻変動など),(iii)海洋と大気.(なお,火山活動は地学概論Iで学ぶ) 3.成績評価の方法 毎時間実施する小テストの合計点(ただし,2/3以上の出席は単位取得の必要条件).期末試験はしない. 4.履修上の注意 指定した教科書には基本的なことだけしか書かれていないので,講義ではこれをもとに,さらに発展した内容を述べる.高校で地学を学習してない学生は,この教科書をこの講義のキーワードのチェックに使ってほしい.地学概論Iを履修していることが望ましいが,未履修であっても受講できる. 5.授業計画 第1週 地球の形(1): 地球の自転,コリオリ力,潮汐力と地球の変形. 第2週 地球の形(2): 精密な地球の測量,地殻変動. 第3週 地球上の重力: 重力が意味すること. 第4週 地震(1): 地震の発生機構. 第5週 地震(2): 地震波観測から分かること. 第6週 地震(3): 世界と日本の大地震と災害. 第7週 地球内部の構造と組成(1): 地殻. 第8週 地球内部の構造と組成(2): マントル. 第9週 地球内部の構造と組成(3): 地球中心核と地球電磁気. 第10週 地球の熱と温度(1): 地殻熱流量,マントル対流. 第11週 地球の熱と温度(2): プレートテクトニクス. 第12週 大気の構造: 地球温暖化,オゾン層破壊. 第13週 大気の大循環: 風系,台風,酸性雨. 第14週 海水の流れ:深層海流,エルニーニョ. 第15週 地球環境と資源. 6.教科書:「地球科学ハンドブック」力武常次,聖文社(971円)
1. 授業のねらい 現在、様々な環境問題が生じており、その問題の解決が重要な課題となっている。講義では、環境問題のしくみとそれが生じる社会的背景を理解し、今後の社会のあり方、自らの生き方について考える基礎をしっかりと学習する。 2. 授業の概要 身近な環境問題から地球規模の環境問題まで、具体例を挙げながら、その原因、しくみ、対策を社会的背景とともに解説し、問題解決のための社会のあり方について考察する。 3. 成績評価の方法 主として期末の試験により成績評価を行う。適宜行うレポート、ミニテストなどの成績も参考資料とする。また、出席状況も成績評価の資料とする。 4. 履修上の注意 環境問題を理解するには、単に講義を聴くだけでなく、日常の生活で環境に敏感になり、疑問を持つことが大切である。受け身で終わらせないようにしてほしい。 5. 授業計画 第1週:地球環境の成立(塚原) 第2週:富栄養化 第3週:オゾン層破壊 第4週:放射能汚染 第5週:資源・エネルギー問題 第6週:土壌喪失と砂漠化 第7週:有害化学物質汚染 第8週:温暖化 第9週:人口増・食糧問題 第10週:酸性雨 第11週:熱帯林破壊 第12週:移入種による生態系撹乱 第13週:水辺の環境改変 第14週:自然環境保護・維持のための活動 6. 教科書 環境科学の基礎 御代川貴久夫著 培風館 2000円 参考書 なし