固体元素のモル熱容量 は、その種類によらずほぼ 3R であるという。(デュロン-プティの法則)
(R は気体定数, R = 8.31 J K-1 mol-1)
80 °C に熱したアルミニウム 54.0 g に多量の氷を接触させた時に、融けて生成する水の質量はいくらか。
アルミニウムと水の物性値は下の表の値を用いよ。
(R は気体定数, R = 8.31 J K-1 mol-1)
80 °C に熱したアルミニウム 54.0 g に多量の氷を接触させた時に、融けて生成する水の質量はいくらか。
アルミニウムと水の物性値は下の表の値を用いよ。
系の最終温度は 0 °C となる。
80 °C → 0 °C でアルミニウムが放出する熱 q は
(80 K は温度差)
融けた氷の質量を x とし、
氷→水の相転移で吸収される熱を左辺に、上記の q を右辺にとり方程式を立てる。
x について解くと
単位換算についての注
上記で、融けた氷の質量を x g というように単位付きで定義し、式を解くと
というように、 x はただの数値として得られます。単位は g と定義していますので、融けた氷の質量は
11.6 g。これでもOKです。
ただし、通常、物理量を表す記号は「単位を含む」こととなっているので、「質量を x とする」というように、単位をつけずに(x の中に単位を含めて)定義するのが良いでしょう。