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大気環境学(必修)

1.授業のねらい

大気環境問題の多くは大気の循環によって広域に拡散されることで特徴づけられる。本講義では大気循環のメカニズムとそれに伴う物質循環の仕組みを修得する。

2.授業の概要

地球が受け取る太陽からの放射エネルギ-は、赤道で大きく両極で小さい。このアンバランスを解消するように、大気は大規模に循環している。大気の移動によっても熱エネルギ-は運ばれるが、水が気相、液相、固相それぞれの間で相転移することも、熱の再配分を効率良く行う原動力になっている。つまり、蒸発の際には潜熱を吸収し、水蒸気の凝結の際には潜熱を放出し、雲を形成する。これらの過程を経ることによって、低緯度から高緯度へ熱エネルギ-が運ばれる。また、大気の循環によっていろいろな物質が運ばれる。本講義では、大きなスケールから順に大気現象を詳述し、理解に必要な物理法則や化学反応について解説する。後半では、現実に直面している大気環境問題のいくつかについて説明する。

3.成績評価

出席点と期末試験の成績を基本として評価するが、途中にも短時間の試験を数回行い、その結果も含めて総合的に評価する。

4.履修上の注意

5.授業計画

  1. 太陽系の中の地球と地球大気の組成
  2. 大気中のエネルギ-循環
  3. 水とエネルギ-の循環をもたらす降水の形成過程
  4. 大気の大規模な運動
  5. 大気の中・小規模な運動
  6. 局地的な大気現象(1) 気温・風などの気象要素と地形
  7. 局地的な大気現象(2) 都市に特有な気候
  8. 酸性降水(1) その歴史と地域的な偏り
  9. 酸性降水(2) 降水酸性化の機構
  10. 酸性降水(3) 降水酸性化による影響
  11. 温室効果と地球温暖化
  12. 大気中での光化学反応
  13. オゾン層の役割とその変動
  14. 気候変動(1) その要因
  15. 気候変動(2) 残された様々な記録

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