解答
水素原子の(電子の)基底状態は 1s オービタル。
教科書 p.224 の表より、1sオービタル(n = 1, l = 0, m = 0) の波動関数 ψ は (Z = 1)
a0 は ボーア半径で
… (2)である。
3次元極座標系のハミルトニアンは
…(6.2)&(6.3)とかなりややこしいが、ψ1s には θ と 𝜙 が含まれていないので( θ や 𝜙 が変化しても ψ は一定で、θ や 𝜙 で微分すると 0 になるため)、上の式の {}内の第 2 項、第 3 項を省くことができる。
また、ポテンシャルエネルギー V(r) は
…(6.1)以上より、(1)式の左辺を計算すると
となる。
ラプラス演算子の項とポテンシャルエネルギーの項に分けて、
まずラプラス演算子の項を計算すると
ボーア半径 a0 として (2)式を代入すると
…(3)ポテンシャルエネルギーの項は
…(4)なので、(1)式の左辺 は (3), (4)式より
となり、(1)式の右辺と等しくなる。